未熟者の傷跡
そんな感じで俺は課題の脚本と願書を無事提出。
受験当日の日は土曜日で、電車が比較的空いてたのを覚えてる。
凄く暑い日だった。猛暑日だった。
待合室はクーラーがガンガン効いてて涼しかった。
隣に座ってた女の子が大きな絵の梱包を解き始めた。
彼女の制服には沢山の絵の具が付いていて、いかにも「絵の勉強してますっ!」って感じだった。
…これじゃあ、絶対に合格出来ねぇよ…(汗)
廊下に移動して待ち続けた。
廊下はクーラーの効きが弱かった所為もあって、汗と冷や汗が流れ続けた。
緊張して、膝の上の握った拳が震えた。
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