未熟者の傷跡



肝心の面接では、最初の名前を言うので舌を噛んで痛かったが、先方が親しみやすく進めてくれたお陰で、提出した脚本モドキのポイントとかを、上手く話す事が出来た。

まぁ、話のポイントとか、話が生まれた秘話とか。



何とか面接を終えて、心臓バクバクさせながら外に出ると、日差しがメチャクチャ強くて凄く暑かった。

俺は何故か疲れきって、そのまま真っ直ぐ家に帰って、まったりしてからJリーグを観た。



翌日から、せっかちで短気な俺は、速く結果が知りたくてイライラし始めた。

クーラーの効いた部屋で扇風機を浴びながら、「あ〜、イライラするーっ!」と叫んだ俺は、気を散らす為にガイズファミリーのシングル[スリーピース]を買いに行った。




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