未熟者の傷跡



書類は何か多く入っていて、その中に入学手続きの書類が見えた。

俺はそれを見ても自分の合否が分からず、必死に合否報告の紙を探した。




紙には合格と書いてあって、俺は思わず「やったー!!」と叫んだ。

これでようやく、ケータイが買えるーっ!!
俺は、「大学に合格したらケータイを買う」と、親と約束していた。

…今思えば、入学手続きの紙が入ってる時点で、合格って分かりそうなモンだけど(笑)




「合格」って結果を教えたら、妹の反応は薄かったけど、母さんは一緒になって喜んでくれた。

時間も遅かったから、学校への報告は翌日に回した。

その日は深夜に帰ってきた父さんは、酔っ払いまくってて、合格の報告は出来なかった。




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