未熟者の傷跡

最初の部分から、ひねくれMAXの歌詞が続く。

｢何処までひねくれ続けるんだろう？｣と思った俺は、一番ラストのサビの歌詞に派手に裏切られた。






♪｢そばにいて…そばにいて…｣



実際にはメリー『林檎と嘘』を聴いてる訳なのに、『ダメ人間』は歌詞を読んでるだけなのに。

俺は、素直になれない｢ボク｣の、あまりのひねくれ具合に、あまりの切なさに、そして…その二つのギャップに涙が出てきた。
この曲は、『いつもいつもゴネまくって｢キミ｣に迷惑をかけてる｢ボク｣は、社会に適応出来ない｢ダメ人間｣だけど、本当は｢キミ｣に｢そばにいて…｣と言いたいだけで、だけど言えなくて迷惑をかけてしまっている。』
そんな歌詞だった。





あまりにも切なすぎて、あまりにも苦しすぎる。

…そしてそれは、好きな人に素直になれない時の俺と、全く同じだった。


…涙が止まらない。




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