未熟者の傷跡



…ようやく落ち着いた俺はとりあえずベットに横になるが、そんな訳で翌日は寝不足だった。




寝ぼけたまま学校に行き、授業もあまり集中出来ず、体育の授業の間の休み時間には、適当に体育館の床に横になって寝る始末。


友達と一緒に食べた昼食も、何か呆けてた。




頭の中は、常に『ダメ人間』の歌詞でいっぱいいっぱい。


「ボク」が何を感じ、何を想ったのか。
俺の足りない脳で必死に考えてみる。




そんな感じで時間は過ぎ、午後の自由選択の時間になった。


俺はこの時間、読解力を高める為に、現代文の演習問題の授業を選択していた。

先生のウンチクは面白いが、話が口説くて長いので、この授業ではたいてい眠ってしまっている。





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