未熟者の傷跡



「…あ。でも、髪切ったの無駄になっちゃった。」


直は俺の髪型を眺めて、驚いた。

「…随分すっきりして格好良いと思ってたんだけど、……まさか芹川さんを諦める為に髪を…?」

俺は頷く。



直は下を向いて、頭を抱えた。















想いを諦めない。潰さない。

そう決めた、翌日。






たまたま俺は、日直だった。





.
< 75 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop