未熟者の傷跡





「ううん、知らない。」



…俺はようやく、芹川さんの笑顔から、目を逸らす事が出来た。

黒板掃除を続ける。



「そっか。機会が有ったら聴いてみ?名曲だから。」

「分かった。」











俺はその日一日、これ以上『UNIVERSE』を歌う事は出来なかった。














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