6+1
星兄の憧れ
ー買い物帰り
星、雪、雷の3人で歩いていた。星に至っては、後ろ向きで。
「あー、何で歩きなんだよ…雪…。」
「星兄も少しは歩いた方がいいよ。」
「でもなー。雷、俺は太ってるか?」
星は少し睨み気味で雷を見る。
「素晴らしいくらい、スタイルいいと思います。」
「だよなぁー?っどわっ!?」
「いってぇ!?お?」
「おー、すいません。ぶつかって。」
後ろ向きに歩いてた星は、高校生2人組にぶつかった。
「あ、怪我ないか…って、モデルのRIKU!?!?」
「そうだぜ?俺がモデ…
「おぉー!!本物!?!?マジかっけぇ!!」」
「「星兄(くん)、誰?」」
「お前ら知らねぇのか!?モデルのRIKUだぞっ!?RIKUって言ったら、カッコよくて、モテモテで、人気者のモデルなんだぞ!?」
「「あー……。」」
まさか星がモデルに興味があったなんて思っていなかった2人は、星の熱弁に驚いた。
「おー!?お前は分かってくれるのか!?俺のカッコよさを!!」
「分かるぜ!!ってかマジでRIKUなんだな!!カッコいいな!!本物はもっとカッコいい!!」
「だろ?写真より生のが、俺のカッコよさが分かるんだよ!!自然体だからな!!」
「おぉー!!」
2人の盛り上がりに、雪、雷、もう1人の高校生が口を開けていた。