6+1
雹の苦労
「雹ー!!起きてー!!」
雹の朝は、雫の一言から始まる。これは決してモーニングコールなどという、いいものではない。
「雫、朝から何だ?」
突然起こされても、怒らない。
「髪の毛がぁぁぁ!!寝癖なおらないよぉ!!」
「は?そんなことで俺を起こしたのか?」
現在5時48分。
「だってぇ…髪の毛がくるんってなっちゃってるんだもん。」
「…はぁ…。後ろ向け。」
「ありがとー!!」
最終的にやってあげる優しい兄ちゃん。