君とベンチで…
疑惑
「最近、先生の話しないね?」
「はっちゃん……」
「どうしたの?なにかあったの?」
「思いたくもないのに、思っちゃうの……」
「何を?」
「ううん、言えない」
「……」
「言ったら事実になっちゃいそう…」
一日の終わりを告げるチャイムが鳴って
私は心配してくれるはっちゃんに挨拶をして
また、いつもの場所へ向かった。
私の日課は毎日
業後にベンチに座って大好きな先生を待つこと。
それは先生に会いたいから
それと、事実を明らかにしたいから…