紅い月…壊れる心…
‐幼少期‐
彼女は暖かい南国の沖縄で産声をあげた。
“璃緒”(りお)と名付けられた彼女は平凡で暖かい家庭で成長していくはずだった…。
彼女が産まれて半年…両親の喧嘩が始まった。
父親は自分の機嫌が悪ければ仕事を休み、友達と飲みに行っていた。
母はそんな父では生活出来ないと思い彼女を預け愛情が覚めてしまった母は父と一緒にいる時間を減らしたい余り昼も夜も働いた。
毎朝洗濯し、掃除し、彼女を預け昼間の仕事に行きご飯を作り夜の仕事へ…そんな生活がしばらく続き二人の結婚記念日に母は父にある事を聞いた。
「あなたは私に感謝してはくれないの…?」
すると父は…
「なんでやって当たり前の事に感謝しなきゃならない!!」
彼女の母はもともと地元が沖縄ではなかった為友人も知人もいなかった…父方の親族にも“島の人間じゃない奴が嫁に来た”と暖かく家族として迎え入れてもらえなかった為頼れる人は旦那だけだった…しかしその旦那ですら結婚したら豹変し…
愛していた人からの言葉…信じ、頼りにしていた人からの言葉…
母は泣き崩れるしかなかった…。
“璃緒”(りお)と名付けられた彼女は平凡で暖かい家庭で成長していくはずだった…。
彼女が産まれて半年…両親の喧嘩が始まった。
父親は自分の機嫌が悪ければ仕事を休み、友達と飲みに行っていた。
母はそんな父では生活出来ないと思い彼女を預け愛情が覚めてしまった母は父と一緒にいる時間を減らしたい余り昼も夜も働いた。
毎朝洗濯し、掃除し、彼女を預け昼間の仕事に行きご飯を作り夜の仕事へ…そんな生活がしばらく続き二人の結婚記念日に母は父にある事を聞いた。
「あなたは私に感謝してはくれないの…?」
すると父は…
「なんでやって当たり前の事に感謝しなきゃならない!!」
彼女の母はもともと地元が沖縄ではなかった為友人も知人もいなかった…父方の親族にも“島の人間じゃない奴が嫁に来た”と暖かく家族として迎え入れてもらえなかった為頼れる人は旦那だけだった…しかしその旦那ですら結婚したら豹変し…
愛していた人からの言葉…信じ、頼りにしていた人からの言葉…
母は泣き崩れるしかなかった…。