死神の嘲笑
悪寒が三人の背を駆け抜けていったが、何食わぬ顔で臨は声を出す。

「わざわざありがとうございます」

「はい。それでは、指定した日程――四日後にお会いしましょう」

死神は去っていった。



ホッとした友弥が、臨に言う。

「それ、何? 開けようよ」

「うん。そうしよう」

丁寧に、箱に貼られたガムテープを外していく臨。

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