死神の嘲笑
「箱を捜すための何らかのヒントなんだと思う。梓ちゃんのカッターみたいに」

「さっすが。臨さん、頭いいですね」

子どものように、パチパチと手をたたく友弥。

「じゃあ臨さん、ヘルメットと作業着、送風機を常に持ち歩かないと。ヘルメットは被って、作業着は着てたらいいけど」

「本気か、友弥君。あんなものを持ってうろつくだけで疲れる」

想像したのか、臨はため息を落とす。

「でも、使いたい時になくて、箱を取れなかったら駄目だって」

「友弥君の意見も一理あると思う」

「うん、冷静になればそうだろうな。どうしよう」

三人の間に、沈黙が漂った。

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