死神の嘲笑
――『二』の文字がある青い色の箱があった。

「もしかして、これって?」

子どものようにはしゃいだ声で、梓が死神に視線を送る。


ゆったりとした足取りで、死神が臨に近付く。

「二つ目の箱ですね。防水加工までされています」

「マンホールの中は湿気が多いですからね」

蓋を閉めながら、臨が返答した。

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