死神の嘲笑
四人が就寝用に利用している部屋が並ぶ廊下の一番奥に、白いドアの部屋があった。


中にあったのは、五十センチ程度の、正方形の箱だ。金庫のようなものだろうか。

「これは金庫のようなものです。あなた方四人全員の指紋を記憶させますと、手をかざすだけで開きます」

「そうですか」

臨が両手に持っていた青色と緑色の箱を、中にそっと置いた。


そして、センサーのようなものに四人が右手を示した。

「完了です。これからも、どうぞご利用ください」

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