死神の嘲笑
「もともと、死神の世界では死神同士の繋がりは希薄ですしね」

「そうなんですか?」

目を丸くする朱理。

「はい。皆がこの世界の管理者になりたいと思っているから、全員がライバル。勿論、友達が多い死神もいましたが、私は諦めていました」

「分かります。会話を交わす時の相手の反応が怖いんです」

墓石へと朱理は視線を落とした。

「現世で調査をしていた時から思っていたんですが、あなたには愛着が湧きますよ、末光さん」

「どういうことですか?」

「それはいずれお話しましょう」

曖昧な笑みを、死神は浮かべた。

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