死神の嘲笑
「うつ病ですね」

機械的に、医師が言った。

「取り敢えず、薬を出します。末光さんの身体に合う薬を見つけていきましょう」


立ちくらみや頭痛の薬、ビタミン剤。そして、抗うつ剤。

抗うつ剤の効能は朱理の身体に強過ぎたのか、意識が朦朧とする。


結局、短い夏休みの間に、莫大な量の宿題を終えることはできなかった。

< 165 / 270 >

この作品をシェア

pagetop