死神の嘲笑
全てが、終わった気がした。

母を、壊してしまったのだ。

自分は孤独の砂漠で佇む、廃人。



淡青色が頭上一帯を陣取っている。

あの青色は居場所があるけれども、自分にはもう、ないのだ。


生暖かい風が、首筋を撫でる。


家を飛び出した朱理は、或る場所へ向かった。

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