死神の嘲笑
「僕は栗原臨。実は今日の夜、怪我程度で済みそうな自傷行為を図ったんです。そしたら、気付くとこの地に来ていました。途中の記憶は全くありません」

思わず梓と友弥は顔を見合わせた。

「それがですね、私達は同時に来たんですけど、灰色の空間を漂ってここまで辿り着いたんです」

「不思議です。僕と異なるということは、人によって違いがあるんですね」


三人は眉をひそめたが、謎は一向に解けそうになかった。

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