死神の嘲笑
「じゃあーん」

隠していた赤い箱を示す。

「うわあ、三つ目の箱だ。朱理ちゃん、どうやって見つけたの?」


梓の問いに、朱理は簡単に夜から朝までの出来事を話した。


死神と会ったこと。

墓地で眠ってしまったこと。

そして、薬を落とした拍子に箱を見つけたこと。


黙って話に耳を傾けていた三人だが、臨が口を開く。

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