死神の嘲笑

「俺達を見て考えを改めるってそんな俺達、凄いことをしましたか？」

目を丸くして、友弥が質問する。

「素晴らしい質問ですよ。もう、あなた方と私は次元が違う、と感じます、小田嶋さん」

訝しそうに首を傾げる友弥。


「ここへ来たことは、『普通』とはかけ離れていますよね？　小田嶋さん」

「はい」

「しかし、あなた方はまるでそれが『普通』でもあるかのように、行動しているように見えたんです」

穏やかに、死神は笑みを浮かべる。