死神の嘲笑
「それに、任務を遂行できなかったら、あなた方も私に『無』の世界へ同行してもらう、と申し上げましたよね?」

がくん、とうなだれるように臨が頷く。

「その場合、特別にあなた方も死神のリサイクルとなってしまうんです」

「で、では、健太とは別世界ということですよね」

「はい。矢口健太さんは人間版『無』の世界へ、私達は死神版『無』の世界へ向かいますから」


朱理の手をすり抜けた梓がすとん、と床に膝をついた。

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