死神の嘲笑
「明日の午前九時、私と或る場所へ行きませんか?」

「どこですか?」

静かに、死神は首を横に振る。


「現在は申し上げられません」

「ひどい、ひどすぎる――」


「梓ちゃん……」


今にも死神に飛び掛りそうな勢いを取り戻した梓を、朱理と臨が両脇から抑える。

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