死神の嘲笑
部屋がドーム内の最南端と仮定する。

そうだとすれば、健太がいた場所は最東端。


「こことは真逆の場所に連れて行って欲しいです」

つまり、最西端だ。

しかし、死神は顔を曇らせる。


「あそこは、つまらない場所ですよ。というより、引いてしまうと思います」

そのように言われると、余計に好奇心をくすぐられる。


「いいんです。行きたいです」

渋々、死神は頷いた。

< 217 / 270 >

この作品をシェア

pagetop