死神の嘲笑
二人が部屋へ戻ったのは、十時を半時間程回っていた。


窓から外の様子を観察する朱理。

水酸化ナトリウムに一心に視線を注ぐ臨。

頬杖をつき、何かを考えているような友弥。


「何してたの? 梓さん」

「友弥には秘密。また教えてあげるから。それより、死神さんから話があるらしいよ」


八つの瞳が、死神に向けられる。

< 221 / 270 >

この作品をシェア

pagetop