死神の嘲笑
「箱捜しの時間制限は七日目が終わりを告げた瞬間。つまり、今日は五月十五日ですので、十七日の午前〇時です」

「あと一日と半日弱、か」

臨の独り言により、穏やかな水面に石を投じた時のように、波紋が広がる。

「意外と時間は少ない」

「友弥までそんなこと言わないでよ」

「私も不安になってきた」


まあまあ、と死神が両手を広げる。

「そして、十七日の午前〇時十五分頃に、私はここを伺う予定です。結果に左右されず」

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