死神の嘲笑
翌朝、梓は三人を引き連れて或る場所へと向かっていた。

友弥の手には密封容器が握られている。

「ここ、ここ。変なものが置いてあるの」

指差した先に横たわる、数体の人形。

「ええ、これ、人形? 私、初めてこんなものを見た」

「凄いな。本物にそっくり」

予想通りビックリする朱理と臨の反応に満足した梓だが、友弥だけが黙りこくっている。


「俺は、俺は……人形が嫌いだ」

密封容器の蓋を開けると、米粒のような水酸化ナトリウムを、人形の上にぶちまけた。

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