死神の嘲笑

『三年二組の小田嶋友弥はオタクです』

『いたいけな女の子に人形を渡し、何かを企んでいたようです』

『自宅には百体以上の人形が並んでいるそうです』


いわゆる学校の『裏サイト』だ。


「俺、よく知らないんだけど、学年が変わったから、クラスの中心人物が新たに『裏サイト』の標的にする人物を探してたみたいなんだよ」

「で、俺が昨日、ジャングルジムから落とした少女に人形を渡していた所を、そいつらが見たってことか」

「そうっぽいな」

気まずそうに、友達は言葉を返した。