死神の嘲笑
五月九日のことだった。


友弥いじめを始めたと思われる、クラスの中心人物がかつての友達を引き連れて、こちらへ向かってきた。


「ほら、言えよ」

渋る、かつての友達。

「おい、根性なし。そんなことなら、今度はお前をいじめるぞ」

ホラー映画でも見たかの如く、恐怖で顔が引きつるかつての友達。


そして、彼の口が開かれた。

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