死神の嘲笑
「死んじゃえば?」


――終わった。


なぜか、笑いがこみ上げてくる。


腹の底から笑い声を上げ、鞄を手に取った友弥は学校を飛び出す。


「オタク、とうとう狂ったか」

「キモさ倍増、オタク」

同級生の声など、耳に届かない。


時間を潰して、或る場所へ向かう必要があった。

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