死神の嘲笑
学校近くの公園で、ベンチに座って目を閉じる。


ここから、悪夢が始まった。

お気に入りの場所だったはずなのに、人生とは皮肉なものだ。


桜はすっかり花びらを落とし、青々とした葉が茂っている。

終わった自分とは対照的で、来年に向けて始まっている。


羨ましかったが、時間を確認すると、ベンチから腰をあげた。

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