死神の嘲笑
薬局で、何種類か洗剤を購入する。


化学好きな友弥は、死なない程度に有害物質を発生させることができる洗剤を知っていたのだ。


自分のことを、犯罪計画を立てる人物みたいに、不審な目で見てくる薬剤師の存在は無視し、店を出た。



死ななくても、自殺未遂さえ起こせば、状況は変わるかもしれない。

ほんの微かな、望みだった。

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