死神の嘲笑
家に帰ると、母親がいた。

「あら、友弥、随分早いわね」

「うん。ちょっと、体調が悪かったから」

「それなら、ゆっくりと休みなさい」

「うん」

逃げるように、自室へ向かった。


自殺未遂の道具は、鞄に隠しておいたのだ。

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