死神の嘲笑
× × ×


『死神育成所』でいる頃の死神ナンバー七十五、もとい、死神は話し相手が皆無に等しかった。

唯一の友達には他に仲間がいるので、ずっと死神と共にいるわけにはいかない。


寂しくない。

そう言えば、嘘になる。


だが、自分から声を掛ける勇気が、なかった。

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