死神の嘲笑
「本気で死ぬつもりのない点も同じ。あなた方はそのような共通点を持っていたので、或る方によって選ばれたんです」

死神はいつしか、熱弁をふるう教師のような口ぶりになっていた。


「しかし、それは『表』の共通点でした」

言葉を切った死神に、視線が注がれる。


「怖い目で見ないでくださいよ」

表情を、少し緩めた。

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