死神の嘲笑
「ようこそ、シニガミの創りし世界へ。末光朱理(しゅり)さん」

低い、声だ。


最後に目に入った風景は、真っ暗な自室だったはずだ。

突然視界へ飛び込んだ光に目をしょぼしょぼさせながら、朱理は呟く。

現在は、病室のような場所にいるのだ。

吸い込まれそうな白で統一された部屋で、椅子に腰掛けて男と向かい合っている自分。


「シニガミ?」

「そうですよ。死ぬに神様の神で、死神」

目の前の男が発した言葉に、朱理は頭の中が真っ白になった。

「死神が創った世界にいるということは私、死んだのですか?」

すると、男は怪しげな笑みを浮かべた。

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