死神の嘲笑
「現世ではこんなフレーズがありませんか? 『赤信号 皆で渡れば……』」

続きを託すかのように、臨と目を合わせる死神。

「……怖くない」

「それと同じです。似たようなもので、私が考えた標語があります。聞いてもらえますか?」


誰も首を縦に振ることができなかったが、死神は口を開いた。

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