死神の嘲笑

「死神も言っていた通り、僕がこの中で最年長です。だからといって、敬語を使うのはやめて欲しいんです」

梓が右手を上げる。

「私は賛成。だって、同じ目標を達成するためにチームを組んだようなものでしょ？　社会では上下関係なんかがうるさいけど……」

「ここは『普通』の世界じゃないから、常識は捨てよう」

最年少の友弥が、梓の言葉を継いだ。

「よく分かってるね、小田嶋君。いや、あんた、何だか愛着が湧くから、友弥って呼んでいい？」

「いいですよ。じゃあ、俺は梓さんと呼びますから」

「友弥君」

そこで、臨の低い声が響いた。