死神の嘲笑
× × ×
物心ついた頃から、三留梓には自傷癖があった。
髪の毛や眉毛、睫毛。
それらを抜いた時に、先端に付いている、白い毛根。
皮膚に、しっかりと根を張っているようで、心強く感じた。
自分は『生きている』と実感できる。
だから、やめることができなかった。
物心ついた頃から、三留梓には自傷癖があった。
髪の毛や眉毛、睫毛。
それらを抜いた時に、先端に付いている、白い毛根。
皮膚に、しっかりと根を張っているようで、心強く感じた。
自分は『生きている』と実感できる。
だから、やめることができなかった。