死神の嘲笑
一人用にしては大きく、二人用にしては小さいベッドが、部屋の大部分を占領している。


指先で、ベッドに触れる。

柔らかいクッションのように、触り心地が良い。


これこそ、今の自分が求めていたものだ。


僅かな安堵感を携えて、梓はベッドへ身を沈めた。

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