あの日決めた誓い

２章～迷いの結果～

私は家に帰ってから必死に考えた。
振ることは決まっている。
だけどどう振ろうか。
寝ないで考えた。

いつの間にか朝になっていた。
「あぁ〜あ。えっ！？朝？」
私には家族がいない。
誰も起こしてはくれない。だから寝坊することもよくある。
「あー。いつも以上にヤバい時間だ！」
時計を見たら10時。
２時間目だ。
今から行っても授業中だし先生に理由を話すのもめんどくさい。そのとき私は思い出した。直樹君に告白されたことを。今日振らなければ。
そのとき。携帯がなった。「みこ？」
出てみると。
「もしもし」
「あっ！あんりぃ。早く学校来てよぉ。」
「みこどうやって電話してるの？」
「屋上だよぉ！」
「授業はぁ？」
「あんりいないからサボっちゃったぁ♪」
「マジで！今から行くね♪」
「了解！」
私は急いで用意した。
家から走った。
顔は汗だく。
つらかった。
だけど急いだ。
みこが待っているから。
私は職員室によらずに屋上に行った。
屋上にはみこが空を見ていた。
「みこ！」
「あんりぃ〜遅い！」
「ゴメンね！」
みこは少し怒りながら言った。
「２時間目終わったら戻ろう♪」
「うん!!」
そして２時間目が終わった。
「戻ろう！」
私たちは静かに階段を降りた。
教室のドアを開けると、一番最初に直樹君と目があった。
すぐに目をそらせた。
すると直樹君が近づいてきた。
「ちょっと来て」
私はまた屋上に行った。
私にとって屋上は大切な場所。
だから屋上で人を振りたくない。
私の目は涙でいっぱいだった。
「大丈夫？」
直樹君の優しい言葉に思わず涙をこぼしてしまった。「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」
それしか言えなかった。
私はその場で泣き崩れた。