清らかな星の朝

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ガッシャーン!ズダーン!!

ところどころで起こる爆発音に、タガが外れた笑い声。

ギャハハ。ガハハ。ダッハッハ。全部に濁点がつくソレらは、聞いていて心地良いものではなかった。


放課後にクラスメート数人と立ち寄った、ゲームセンター。

しつこく誘われたから来てみたものの、この独特な音と空気。ゲーセンの雰囲気は、どうも好きになれない。

行くあてもなく漂うタバコの煙が、気管と肺を汚していく。それをわかっていてこの空間にとどまるなんて、自主的に受ける拷問だ。

でも高嶋たちは、当たり前に居心地よさそうにしているから、仕方なく、おれも馴染んだふりを演じる。

何にもしないのもアレだから、菓子のクレーンゲームに突っ込んだ、百円玉。

ボタンを押すと動き出したクレーンは、あめ玉一個と、チョコバーらしきものをすくい上げた。


「おおっ、すげー!!」


隣から声が飛んだけれど、なにもすごくなんかない。百円出せば、このくらいコンビニでだって買えるのに。

そんな冷めた頭から伝わる『笑え』の命令は、下手くそに口元をつり上げただけだった。


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