【タイトル未定】
第一話
- はじまりの鐘が鳴る
物心付く前から自覚はあったんだ。
どんなに辛い時だって、大抵のことは笑ってればなんとかなるって。
だからあたしは今日まで笑って生きてきた。
泣くなんてあたしらしくないし、かっこわるい。
だいたい、人前で泣いたって何かが解決するわけじゃないでしょ?
その考えが間違いだとは思っていなかった。
そう。
アイツに出逢うまでは。