【タイトル未定】


「で、池内くんはどうしてこの町に来たの?」

目の前の鉄板の上でせっせともんじゃの用意おばちゃん越しに尋ねる。


「お前にはデリカシーってもんがないのかよ」


「お前じゃない。あたしはユイっていう名前があるから。女子をお前呼びだなんて、池内くんのがデリカシーないから」


相変わらず冷たい口調で物を言う彼を、ピシッと制する。


「誰が呼ぶかよ……」

そう言った池内くんがなんとなく、ぼんやりと空を見つめたような気がしたけど、それは勘違いだったかもしれない。


< 15 / 15 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ラブ・シンドローム

総文字数/21,278

恋愛(その他)102ページ

表紙を見る
days

総文字数/40,703

恋愛(純愛)101ページ

表紙を見る
ゆー君のゆーうつ。

総文字数/20,154

恋愛(ラブコメ)56ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop