魔物に恋をしてしまった

「誓約成立だな。さっき血をもらったから次はまた1ヶ月後」

意地悪そうに笑う笑顔

「っ!!」


私はその笑顔に不覚にもドキドキしてしまった

さっき血をもらったって…

あ!?キスのとき唇を噛まれて血の味がした!!

その時…?


「帰るぞ。」

そう言ってドアに向かって歩いていく


「えっ、送ってくれるの?」


工藤 蘭にも少しは紳士的なところがあったみたい

「早くしろ」

でも、やっぱ命令口調…


学校を出て電車を待つ駅のホーム



「さっきから聞こうと思ってたんだけど…、私が主ってことは私のほうが偉いんじゃないの?」

「あぁ。それが?」

やっぱり!!

「じゃあ、その命令口調なんとかしてよ…。タメ口でもいいからさ?」

「勘違いすんな。俺はお前を俺より上だと思ってねぇ。」

「はっ!?」



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