キミといた。
「それではあたしは母のところへ向かうので…」
早々に話を切り上げたいあたしはチャンスを狙ってはそう切り出した。
「そうよね、呼び止めてごめんなさいね」
「いいえ。 久しぶりにお話できて嬉しかったです」
あたしは笑う。
そうすればおばさん達も笑ってくれる。
「ここにはいつまでいるの?」
「えっと…3泊4日の予定です」
「そう! それじゃあまたお話しましょ」
「はい」
あたしは相変わらずお得意の笑顔を顔に貼り付けたままお辞儀をすると駆け出した。