キミといた。
*
少年とあたし
ゆっくりと目を開ける。
どうやらもう朝のようだ。
「ん…」
薄く目を開いた後にゴシゴシと擦る。
寝た気分が全くしないというのは何て不快なことだろうと思った。
この家に来ては毎回家族3人横に並んで川の字になって寝る。
両親は11時には寝ると言ったが、あたしは夜更かしが当たり前になっているから無理だと思った。
しかしそんなことは言っていられない。
息を合わせるかのようにみんな11時には就寝してしまったのだ。
臆病なあたしはもちろん1人で起きていることなど出来ず、布団に入ったはいいがもちろんのこと眠れない。