キミといた。



眠れない。


けれど風のせいでか戸がガタガタと揺れる音が聞こえたり、ギシギシと家が軋むような音が聞こえてきたりと恐ろしいの何の。



けれど人間、寝ろ寝ろと思えば思うほど眠れないものらしい。


2度目に携帯で時間を確認した時にはもう2時を過ぎていた。



そうした結果がこれ。


寝不足だ。



「うー…ん…」



左右を見渡すが両親の姿はもうそこになかった。


慌てて時間を確認するけれど、まだ6時半だと気づいた瞬間、あたしは再びタオルケットにもぐりこんだ。



あたしだけしかいない、静かな空間。


外からは少しザワザワとした音が聞こえてくる。

< 28 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop