キミといた。
眠れない。
けれど風のせいでか戸がガタガタと揺れる音が聞こえたり、ギシギシと家が軋むような音が聞こえてきたりと恐ろしいの何の。
けれど人間、寝ろ寝ろと思えば思うほど眠れないものらしい。
2度目に携帯で時間を確認した時にはもう2時を過ぎていた。
そうした結果がこれ。
寝不足だ。
「うー…ん…」
左右を見渡すが両親の姿はもうそこになかった。
慌てて時間を確認するけれど、まだ6時半だと気づいた瞬間、あたしは再びタオルケットにもぐりこんだ。
あたしだけしかいない、静かな空間。
外からは少しザワザワとした音が聞こえてくる。