キミといた。
(…もう起きていたほうがいいのだろうか)
あたしはタオルケットを頭まで被りながらそう考える。
けれど寝不足のせいで頭が重く、また体がだるくてこのままでいたいと思ってしまう。
(4時間くらいは寝ていたのかなぁ…?)
起きようか起きまいか。
左を向いたり右を向いたり、寝返りを繰り返していると障子が勢いよく開いた。
開いた障子から朝とは思えない威勢のいい声が発せられる。
「ほら千晴! さっさと起きなさい!」
母のその言葉を耳に、あたしは頭まで隠したまま溜息をつく。