キミといた。
「…ありえない」
あたしは畳に突っ伏したままそう溢す。
けれど母はそんなことはお構いなしにせっせと布団を片付けていく。
こうなってしまえばあたしの負けだ。
諦めたあたしはゆっくりと起き上がった。
テキパキと布団を片付けた母は起き上がったあたしに、
「ご飯はレンジの中にあるからね」
そう言い残して部屋から出て行った。
開けっ放された障子の向こうから日光が入ってくる。
「はぁ…」
何故夏休みだというのに6時半に起きなければならないんだろうなんて、初歩的な疑問は持つまい。